勉強そっちのけでGreenleaf というNetflixのドラマをBinge Watching中。
アメリカに住んでいたら知らない人はいない（もしくはいなかった）と思われるTVトークショーの元女王・オプラが総合プロデュースしているネットフリックスドラマ「Greenleaf 」なる物に嵌ってしまいました。2019年一月現在、シーズン３まで放送されています。*1
Binge Watchingしてます*2。「REGの勉強せーや！」と自分に言い聞かせ、エピソードをいくつか観ては泣く泣くテレビを消している状態です！CPAの勉強に疲れたら、ぜひ見てみて下さい。ひきこまれて勉強できなくなっても責任とれませんが。。。
「グリーンリーフ」とは：
テネシー州のメンフィスでメガチャーチ・カルヴァリーを運営している家族の苗字をタイトルにしたドラマです。
http://www.oprah.com/app/greenleaf.html
アメリカの黒人は元々はアフリカ大陸から奴隷として連れてこられ、アメリカに来てからはマスター（白人のオーナー）から「この世が辛くても来世には天国が待っている」とクリスチャンの教育をされ、後々独特のクリスチャン文化を築いていきます。ゴスペルもそんな黒人文化の元に発展していった物ですね。アメリカ、特に南部にはほぼ黒人の人たちだけが教会員という教会が点在しています。カルヴァリーはそんな教会です
私の中の牧師家族というのは結構素朴に生きているイメージでしたが、メガチャーチを長い間運営しているとかなりのお金持ちになれるんですね。すごい豪邸に住んでいる上プライベートジェットまで持っているような一家です（会話には一度だけ出てきたけどドラマには出てきていない）。内容はアメリカ版「華麗なる一族」と言ったところでしょうか。アメリカには珍しく子供達は結婚して家庭を持っても巨大な豪邸で家族一同暮らしています。
外から見ると全てを持っているようでも、実際には浮気、未成年への性的虐待、同性愛、秘密、脱税、檀家さんとの問題、殺人、裏切り、Triumphというライバル教会とのこじれ、ギャンブルなどなど、これでもか！という程ドラマとスキャンダルが次々起こります。一族で教会経営しているので、教会員を巻き込んだドラマも起こります。でも家族愛、教会を信じない家族の一員、恋愛、子育てなども織り交ぜられていて一般人にも共感できるそんなドラマです。
アメリカに20年以上住んでいても黒人文化に触れていなければあまり耳にしない事も沢山出てきて面白いです。例えばAさんがGod is good. というとBさんはAll the time。と返す場面が何度か出てきます。（私の夫曰くこの後更にBさんがAll the timeというとAさんがGod is good.と返すという事も実際あるようです。）これは聖書から来ているんですが、教会の中の挨拶の様に使われています。
因みに一番信頼されているお手伝いさんはアジア人。彼女の背景もシーズン３に出てきます。
南部とはいえ、高い教育を受けたエリートやお金持ちのドラマという設定の為か、とっても分かりやすい英語をみんな話すから、英語を勉強している人にお薦めです！
ドラマに出てきてもあまり教科書に載ってなさそうな事：
メガチャーチ（Mega church)ー教会員が数千人いる大きい教会の事
カルヴァリー（Calvary)－馬に乗った兵隊たちの事。ここではイエス様のために闘う信者たちの意味で、このドラマの教会の名前。
トライアンフ（Triumph)－勝利。このドラマではカルヴァリーのライバル教会の名前です。
Bishop －カソリックだと司教様と訳されますが、ここでは教会の一番上の牧師様をビショップと呼んでいます。
First Lady ー一般的には首相夫人、大統領夫人など国の長の奧さんをファーストレディと呼びますよね。ここではビショップの奥様、またはその教会の一番偉い牧師の奧さんをFirst Ladyと呼んでいます。この物語の主人公はMae（メイ）という名前なのでLady Mae（レイディ・メイ）と呼ばれています。牧師の奧さんをFirst Ladyって呼ぶってメガチャーチ独特の文化の気がします。
Spelman College －スペルマンカレッジとは伝統的に黒人の大学（Historically Black College（HBC)）の中でも一番有名な女子大。ドラマの中でGleanleafの息子の奧さんがボソッと「スペルマンを首席で卒業したこの私が、グリーンリーフ家にお嫁に行くなら身の回りをきちんと整理すれ、と父に言われた。」言う場面があります。
