CPA修行記ーまとめ(壱)
ここまでの道のりを忘れない様に自分の記録として残したいので、つらづらと書いていきます。
2004年にCIA取得。時を経て2015年にCISA取得。2016年初めごろにCPAを取ると決めてから2017年秋までの道程。
きっかけ
CPAになろうと思った切っ掛けは以前も書いたけど、自分のプロフェッショナルとしての自信の無さからです。
私は内部監査人なので、内部統制とかIT Securityとかは勉強してるし、会計のABCは分かっていても、自分を会計のプロフェッショナルと認識してませんでした。でも周りからはそう見られます。会計監査のExit Conferenceには出席しなきゃいけないし、会計監査人が見つけた問題点は内容によっては内部監査がフォローアップする事を経営陣に求められます。そんな時「いやー、わかんないから出来ません」じゃ済まないので、もう一回勉強し直す事にしました。
同じ時期にCPAになろうと思っている人が何人か周りにいて、それが良い刺激にもなりました。当時は39歳。
受験資格の確認
CPAの受験資格は州によって違います。私はフロリダ在住なのでFlorida Board of AccountancyにApplication Feeを払ってTranscripts(成績表)を送ってEvaluationをしてもらいました。受験資格を読んで自分でEvaluateすることも、もちろんできますよ。
フロリダは2018年の2月までAccounting Information Systems (AIS)を取っている事が受験資格の一つでした。私はManagement Information Systemsを大学で取っていたので受験資格がありませんでした。マイナーなのか私の通う院でAISを取れるのは夏学期だけです。
そのほかにも合計9時間足りなかったので、大学院への準備がここから始まりました。
大学院入学の準備
アメリカの大学院に入るためにはGREかGMATと呼ばれる共通試験のどちらかを受けるのが一般的です。私のAlma Mater(母校)に試験を免除してもらって入学する方法もありました。が、授業料も安い上、First-time Pass CPAの合格率(4科目全てを一回目で合格する率)が全米No. 3だった、今の州立大学院に狙いを定めました。
GREはLanguage重視でMathが簡単と言われています。GMATはMathとLogicを使った問題重視でビジネススクールに入る時はGMATが必須なのが一般的です。
最初はビジネスを全般的に学べるMBAに入ろうと思ってました。MAccはオンラインクラスの設備が当時整っていなかったし。
MBAでは大学の時の成績のお陰でGMATは免除してもらえる事に。でも卒業してから10云年経っているので、クラスを取り直す代わりにCalculus(微分積分)のTutorialを受けてテストを90%以上でパスしなきゃいけないとアドバイザーに言われます。がくっ。
しかし始まって間もないCPAへの道のり。へこんではいられません。ここで一か月かけてTutorialを終わらせます。そして90分の時間制限のあるテスト。ぎりぎり91%でパスしました。それから上司と同僚にLetter of Recommendation(推薦状)を書いてもらうなどして諸々の必要書類を提出。
無事MBAのプログラムに2016年11月にAcceptされ、2017年2月からMBAのプログラムを始める事にしました。でもそれからアドバイザーと色々話し込んで書類を読むと、AISはプログラムのカリキュラムとして取れないので、MBAを修了してもCPAの受験資格が取れない事がここで判明!CPAが最終目的の私としては、これではMBAを取る意味がないので辞退。Calculus のTutorialを合格するためにかなり努力したのに水の泡になるのか、とショックでした。(結局水の泡となりました)
が、捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったものです。同じ大学院のMaster of Accountancyのアドバイザーから2017年の秋学期からオンラインで最初から卒業までできる準備が整った、と連絡をもらいました。しかーし、MAccにAcceptされるにはGMATが必須と言われます。アピール(上訴?)しましたが、あっさり斬られます。
この間にもう内部監査関連の資格を二つ取ります (CRMAとCGAP)。
でもやっぱりCPAの勉強をしなきゃ会計のエキスパートになれないと分かり、腹をくくってGMATの準備を始めました。この時点で2017年7月。準備期間を1か月と定めてひたすら数学を基礎からやり直します。一回目で560点取りました。MAccに必要なスコアは500点以上だったので、すぐアプライします。ちなみにアイビーリーグを目指していると680-700以上必要らしく、GMATの準備期間に1-2年にかける人もいるそうです。私はそんな野望をもっていないので必要なスコアを取った早々さっさと退散。
晴れてMAccにAccept され、2017年8月に大学院初のクラスを始めたのです。
長ーい。続きます。