SmokyAudit アメリカで生きる-日々是修行

40代現役内部監査人が最も苦手な会計監査を克服するべくCPAになりました。アメリカ生活の方が日本で生きた時間よりも長くなったけど、心は日本人です。

勉強方法ー全科目共通のおススメと私の勉強の仕方

 2019年3月18日の結果発表を以って無事4教科合格となり、フロリダCPAへ大きな前進する事が出来ました!

 

今回はCPAの勉強4教科共通でおススメ事を書いてみます。

 

其の壱:Read the stem of each question first

 

日本人は学力テストなど昔からテストに慣れているからこれは当たり前かもしれませんが、一応書いておきます。

 

問題の質問は99%問題文の最後に出てくるので、まずそこを最初に読みましょう。WHAT, Which, Who, Why, Where、など5Wと呼ばれる疑問視が一番頭にあるセンテンスを探して、まず一番根幹となる質問が何かを理解してから、問題に出てくる色々な情報に目を通しましょう。 

 

CPAの設問は必要な情報と攪乱させるためだけの要らない情報が混じっています。必要な情報だけを抽出するためにも、まず質問は何かを理解します。 

 

本番ではプロメトリックからDry-Erase Board を2枚もらいます。例えば質問がWhat is the amount of XX'staxable Income ?だとしたら、Dry-Erase Board に

「Q. $ of xx's income?」など書き込んで、色々な情報を整理しても最終的に何を解かなければいけないか可視化しておきます。

 

なるべく速く書くための自分なりの速記法を勉強中から使っておくのも大事と思います。 自分の中で「$」は「Amount(額)」と訳されると決まっています。他にも「G/L」ならGain and Loss、「Liab」ならLiabilityなどずっと使っている自分のルールがありました。

 

 

アメリカ人は高校の終わりまで共通テストをあまり受ける事がないせいか、大学院に入るためのGMATの対策法もここから始まっていました。*1

 

 其の弐:脳にとって効率的な勉強する。

 

勉強って延々としていても、しばらくするとだらけてしまうし、集中力が続きませんよね。休憩を取りながら勉強するのが効果的としってからは、Focus Keeperというアプリを使って勉強してました。

 

このアプリのタイマーを使って25分勉強・5分休憩を繰り返し、4回目の25分の勉強後は20分休んでいました。(25-5、25-5、25-5、25-20)

 

これが尤も脳を有効に使うパターンだそうです。勉強と休憩の長さは自分に合う様カスタマイズもできます。 

 

これを使い始めてから、ダラダラ勉強する事が減り、私にはとても効果的でした。別にFocus Keeperでなくてもいいんですが、一番大事なのはタイマーなどを使って細かく集中する時間と頭を休める時間を作り、メリハリをつけて勉強する事。このアプリはそれを簡単にしてくれた、という意味でおすすめします。

 

私は幸いいつでもどこでも眠りにつけるので、5分休みでも寝ちゃう事もありました。20分の休憩時間はもちろん夢見ながらヨダレを垂らして寝ていました。

  

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其の参:テキスト一周目はよく理解できない事があってもサラッといく。

 

CPAのテストをパスする事は知識の積み重ねだけど、時々まだ始めていない章で出てくる単語や観念がその時勉強している章のMCQで出てきたりするんですが、そういう時はスルーするというか説明を読んで「ふーん」と思う位にして、次の章に移りましょう。その時点で100%理解しようとする事は時間の無駄です。 しばらくして分からなかった事が詳しく説明される章が出てきて「なるほどー!」と繋がる事が多々ありました。

 

私の失敗談ですが、FARの時それで失敗しました。WileyのCPAExcelではConsolidated StatementやEarnings Per ShareなどをArea I で初っ端から細かくやるんです。が、日々会計に携わっていない者としてはチンプンカンプンだったんです。

アメリカの大学では大抵Intermediate Accountingというクラスで習う内容ですが、私がそのクラスを取ったのは一昔前位。。。

 

でもFARのArea Iを勉強した時、FARとはこれを理解した上で積み重ねる物なのかと思って、YouTubeやInternetを駆使して事細かく勉強したんです。そしたら、Area II & III でArea Iではわからなかった事が説明されたんです。きっと10時間位はArea Iを理解するためWiley以外の勉強で使いました。。。。やっぱりザーッと教材全体を目を通してから、始めるべきだったと反省。AUDとBECは基礎知識があり、そういう事を考えなくて良かったので、3教科目にて学びました。時間の使い方、心理的にもあれは痛かったです。

 

其の四:AICPA Blueprintを必ずチェックする  

 

AICPA Blueprint CPA Examの設計図です。なので、Blueprints に書いてある「タスク」がマスター出来ていればCPAの合格に繋がるんです!

 

なのでテスト前には必ず自分の理解度をチェックするのに使いましょう!

 

できればメジャーなセクション毎に。そうでなければ一周終わった後に見てみましょう。曖昧な理解しか出来てない事が浮き彫りになりますよ。

 

最後に受けたREGでは頭に入った情報が多すぎて整理されなかったので、Blueprintsに沿って自分でノートを作りました。そしたら脳の引き出しに一つ一つ収まっていった感覚があって、FARでもやっておけばよかったなぁと後悔。下に貼り付けたイメージは私がBlueprintsに沿って作ったノートの1ページです。

  

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REGのBlueprints を使ったノートから抜粋

 

其の五:AICPAのサンプルテストを受ける

慣れと本番の感覚を掴むため、AICPAのサンプルテストは各科目とも必ず受けましょう。 

MCQはTestlet事に5問しかないけど、TBSは本番よろしく8問しっかりあります。実際にテストを受ける時の機能の様にコンピュータがロックされるので、本番さながらのリハーサルができます。勉強中に当たり前に使っていたけど本番では使えない機能(タッチスクリーン等)は全て使えなくなりますよ。

 

AICPAのサンプルテストはWileyよりも難しく感じたので、受けた後はいつも身の引き締まる思いがしました。それはテスト前最後の一週間前の勉強の励みになりました。

 

勉強中の皆さん、頑張ってくださーい!

 

 

*1:因みにフロリダではFCATといった共通テストがあったのですが「うちの子はオールAの生徒なのに、こんな一回のテストでうちの子の頭を判断しないで!!!!」みたいな親の反応がすごかったです。日本で育った私としては、授業の成績は宿題の提出や出席率なども含まれているので、A=授業の全てを理解しているわけでない、と感じるのですが、本当に親を感情的にさせるHOT Topicでした。