SmokyAudit アメリカで生きる-日々是修行

40代現役内部監査人が最も苦手な会計監査を克服するべくCPAになりました。アメリカ生活の方が日本で生きた時間よりも長くなったけど、心は日本人です。

Governmental and Non-Profit Accounting コース

ただいま取っているクラスはGovernmental and Non-Profit AccountingでFARの受験生の間で非常に評判の悪いカテゴリー。WileyのFARテキストブックでこのカテゴリーに割かれている割合は低いのにMCQでは25%程でてきたと思う。(Governmentalだけなら最高15%だけど、Non-Profitはエリア I~III に微妙に組み込まれている。)

 

FARを勉強中のCPA受験生には言わずもがな、GovernmentalAccounting はGovernmental Accounting Standards Board(GASB)というFinancial Accounting Standards Board (FASB)と同等の団体によって規則が作られているんですよね。

 

GASBは州と地方自治体もしくは公共団体が遵守する会計の規則。Non-ProfitはFASBの中にNon-Profit Accounting というサブカテゴリーがあって、その規則に従ってます。

 

面白い(変?)のは連邦政府はFASABというFASBよりAが一つ余分に多い全く違う団体の連邦政府のためだけの会計規則を遵守。連邦政府はGASBだと予算を収支バランスさせなくちゃならないから、それをしなくても良い様にFASABという団体を作ってしまったのかな、と個人的には勘繰る。これはFARに全く出てこない分野だし、このクラスでも連邦政府はFASABという会計ルールを順守するという事以外、一切触れません。

 

ちなみにこのクラスで勉強する事の90%位はGASBについてです。

 

私はアメリカの小さな地方自治体で働いているので、このクラスは絶対自分の中では取らなければいけないクラスでした。FAR受験の後に取っているので、サクサク勉強がすすみます。FARを勉強している時にはこのクラスを取った後に受験すれば良かったと思ってたけど、実際クラスを取って気づいたのはCPAの試験で重要視される事とクラスで重要視される事は違うので、どちらを先に勉強した方がいいかって事はどうでもいいかな、って事。

 

ちょっとずれるけど、これはCommercial Lawを取った先学期も感じました。学校のテキストではさらっ、ていく事が、Wileyでは念を押されていたり、Vice versa(その反対も然り)。Commercial Lawのクラスでは小難しい法律の言葉で書いてある教科書を使っていたし、クラスの教授もそんな感じだったんで、CPAのREGの内容ですでに学んだ部分と気づくのは、その章の内容を咀嚼してから、って事が何回かありました。WileyのREGの講師、勉強当時はあまり好きじゃなかったけど、実際は一般人が分かりやすい様に説明してくれていた講師だったんだとこのクラスを取ってから気づいてからは尊敬の念がつきません。

 

Governmental Accounting のクラスに話しを戻すと、FARで短い期間(1週間位)で集中的に勉強した事を、16週間かけて勉強しなおしています。院のコースの中でMiniMester(7週間集中型)じゃなく、全セミスター16週間というのはこのクラスだけです。ゆっくり進む分、本当に細かく深くGASBについて勉強しています。教科書をしっかり読んでからじゃないとホームワークもクイズも良い点数が取れません。。。。さっきも書いたように、勉強はサクサク進んで理解するのに時間はかからないにもかかわらず。FARで浅く広く勉強したといっても、GASBは侮れません!

 

ホームワークでは色々なパターンのJournal Entriesをこれでもか!っというほどやらされてます。FARのTBSを延々とやっている感じです。クイズはMCQの様な文章系。この説明、CPA受験生なら分かってくれますよね?((´;ω;`)ウッ… で、2週間前に受けたMid-term(中間テスト)はその両方。

 

そしてこのクラスでは最長1500単語のペーパー(枚数にして5枚位?)を来月までに提出しなければいけません。あまり考えたりリサーチしている時間がないので、自分の働いている自治体について書くことに決めました。因みにセミスター前半の余裕がある時に準備したかったので、ペーパーの内容について早く開示するよう教授と何度か掛け合ってみたけど、2-3日前まで教えてもらえなかったので、この状況に陥る。(←今回は失敗したけど、結構掛け合える場合もあるので、留学生はどんどん教授に話に行きましょう。個人的に名前も覚えてもらえる様になるので、おススメです。)ちなみにこれは院のペーパーとしてはとっても短い方なので、これだけなら余裕なんですが、今セミスター後半に始まったMiniMester(7週間集中型)のFinancinal Managementのクラスでほぼ同じ提出日までに最低18枚のペーパーを書かなきゃいけないので、焦っています。

 

余談:AUDとBECでは逆に先にクラスで学んだ基礎のお陰で、コンセプトを理解する手間が省けてほとんど問題演習だけで乗り切りました。当たり前の事だけど、CPAの勉強にしろ院の勉強にしろ、しっかり勉強した事が次のステップに役立つので、鶏が先か卵が先かって事ですね?*1

 

 

*1:Which one came first:The chicken or the eggs?っていう慣用句です。どちらが先かっていう話をする時に使われます。もしくはどっちが先でも大して変わらないっていう時。卵がなければ鶏は生まれないけど、鶏がいなければ卵はない。結局どっちが先なのか、という永遠の哲学的な課題 (笑)